脾経とスポーツ外傷・障害に接骨施術と鍼灸施術
前回で脾経の経穴(ツボ)詳細は掲載が終わりました。脾経は足の母趾から始まり体幹で終わることから、アキレス腱炎やシンスプリントなどの下肢のスポーツ外傷・障害の接骨・鍼灸治療ではよく使われる経脈です。
アキレス腱は、腓腹筋とヒラメ筋からなる下腿三頭筋と踵をつなぐ腱で、アキレス腱は触れると1つのまとまりですが、それぞれの筋肉線維がねじれながら踵に分かれて付着します。そのため、ねじれと付着部の位置関係が痛みを起こす要因の1つとなります。
アキレス腱炎は、下腿三頭筋の過度な使用が原因の1つですので、筋肉の疲労を解消することやひずんだ筋膜を修正する必要があります。脾経の経絡経路からヒラメ筋や筋肉を包む筋間中隔に対して筋疲労やひずみを修正するアプローチをします。
exit_to_appアキレス腱炎・周囲炎の改善治療
シンスプリントは、下腿の深層筋である後脛骨筋を中心に長母指屈筋、長指屈筋の過労が原因となっています。
筋肉の過度な緊張を取ることで、血行を良くし疲労を解消することや筋膜のひずみを修正する施術になります。特に深層筋は触れることが難しいため、鍼施術による直接アプローチは接骨施術を補完し効果的に治療を進めることができことから、接骨施術と鍼灸治療の併用をおすすめしています。
exit_to_appシンスプリント(脛骨過労性骨膜障害)の改善治
接骨理学施術による筋・筋膜へのリリースマッサージやストレッチを補完しさらに効果を高めるために鍼灸施術は効果的な施術でもあり、相乗・補完効果が期待できます。
膝や下腿部・足部と下肢はスポーツ外傷・障害が多いところでもあり、ケガや障害が影響し腰部や頸部に痛みを起こすこともあることから、ケガや障害を長引かせないことが大切です。
経絡を中心に書きましたが、外傷・障害など運動器の疾患では、解剖学的アプローチも含め接骨・鍼灸施術を行っています。
<脾経・下肢のスポーツ外傷・障害・アキレス腱・シンスプリント・接骨・鍼灸施術>