五十肩と大腸経のツボたち
大腸経のツボが関係する運動器疾患の1つとして、五十肩(肩関節周囲炎)があります。
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「肩関節周囲炎と鍼灸と接骨治療」
五十肩・四十肩と呼ばれる肩関節周囲炎は、肩関節を安定して動かすためのクッションである滑液包や骨同士を結ぶ靭帯、関節を包み込む関節包や腱板などの肩関節周囲にある組織が炎症を起こした状態で、その中でも腱板(けんばん)は、棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つの筋肉からなる腱の総称で、「回旋筋腱板(ローテーターカフ)」とも呼ばれていて、肩関節を支えるインナーマッスルとなります。
肩関節のアウターマッスルに三角筋という筋肉があります。三角筋はインナーマッスルである回旋筋腱板を包むように肩の外側にある筋肉で、筋トレなどで鍛えると半球状に発達します。
この三角筋と回旋筋腱板の棘上筋とは肩の運動では仲のよい筋肉で、フォースカップルと言われます。
肩関節周囲炎では肩が固まったように動きが悪くなると、三角筋の柔軟性が低下し硬くなる傾向があり、治療を進める上で肩の周囲組織だけでなく三角筋へのアプローチも重要となります。
肩の痛みと大腸経の臂臑、肩髃、巨骨穴
大腸経は、上腕の外側を肩峰に向かって肩関節の外側にある三角筋を通り上行し肩峰へとつながっていきます。
大腸経の中でも臂臑・肩髃・巨骨穴は三角筋の起始停止部にあり、三角筋は肩関節の運動には重要な筋肉で、疲労し硬くなった三角筋やフォースカップルである棘上筋の炎症に対して、臂臑・肩髃・巨骨穴は効果的にアプローチできる経穴(ツボ)となります。
五十肩だけでなく野球肩など、スポーツ障害や外傷などで肩に痛みがある場合にはポイントとなる経穴(ツボ)です。また、前回のテニス肘(上腕骨外側上顆炎)のように肘の痛みでも、肩関節との連動から臂臑・肩髃・巨骨穴は使われることが多い経穴(ツボ)でもあります。
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「手陽明大腸経の臂臑・肩髃穴」
五十肩は、夜間の痛みや腕が挙がらない、動かすと痛む、痛みが治まっても関節が固まり日常生活に支障をきたすなどの状態が続くことから、筋・筋膜に直接アプローチできる鍼治療は痛みや拘縮の改善には効果的で、マッサージや運動療法などの理学施術と相互補完することで早期回復につながります。
五十肩と捻挫・挫傷
肩関節が固まる関節拘縮が原因で捻挫・挫傷をおこすこともあります。これは、関節が固まった状態で、自分で無理に動かしたり、手を引っぱられたや軽くモノを投げた、立ち上がる時に体を支えたなどが原因で起こります。
関節が固くなり動きが悪い状態ですと些細な動作が原因で捻挫や挫傷を起こすこともあるため注意が必要です。
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「捻挫、挫傷、打撲と接骨院/運動器の外傷・障害」
五十肩には個人差があり、治るには時間がかかることもあります。手を伸ばせない、腰に回せないなど拘縮を残さないためにも積極的に治療をしましょう。
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