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肩の痛みーイラスト

肩関節の痛みに鍼灸・接骨治療

肩関節の外傷・障害

痛みのはり灸・接骨・整骨施術
肩の痛みーイラスト

1.肩関節は関節の集合体

一般に肩関節と言われているのは肩甲上腕関節になりますが、肩関節は複数の関節が集まる複合体で、凹凸の関節構造を形成する滑膜性の解剖学的関節と非滑膜性の機能学的関節に分けることができます。

offline_pin解剖学的関節と機能学的関節

解剖学的関節
  • 肩甲上腕関節
  • 肩鎖関節
  • 胸鎖関節
機能学的関節
  • 肩甲胸郭関節
  • 第2肩関節(肩峰下関節)
  • C-Cメカニズム(烏口鎖骨靱帯)
肩関節骨格

2.肩関節の外傷・障害

  1. 肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)
  2. 腱板損傷
  3. 肩峰下インピンジメント
  4. 石灰沈着性腱板炎
  5. 上腕二頭筋長頭腱炎
  6. 肩関節捻挫

上記以外にもSLAP、バンカート損傷、打撲、挫傷、骨折、脱臼など肩関節に痛みを起こす外傷・障害はあります。

2-1.肩関節周囲炎(五十肩・四十肩)

特別な原因がなく、40歳以上の人にみられる肩関節周囲組織の炎症疾患です。

exit_to_app五十肩、四十肩、肩関節周囲炎の改善治療

2-2.腱板損傷

腱板とは、肩の関節を安定させる筋肉の総称で、棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つの筋肉から構成されています。
転倒や接触などの捻挫・打撲(打ち身)や重たいものを持ったり、野球やバレーでの腕を振るような動作から起こることが多く、急な強い力だけでなく、繰り返しの動作も原因となります。

2-3.肩峰下インピンジメント

インピンジメントとは骨や靭帯などの組織が衝突したり、挟み込まれるような状態で、肩甲上腕関節の動きとともに肩峰下で滑液包や腱板が挟まるように衝突することで痛みが発生します。
インピンジメントは、肩峰下だけでなく烏口突起部や関節唇付近でも起こります。

2-4.石灰沈着性腱板炎

骨を作る成分である石灰が沈着し炎症を起こす疾患で、主に腱板に沈着が起こります。
石灰が沈着する原因はよくわかっていません。

石灰の沈着があっても症状がない人もいますが、何かをきっかけに急に肩が痛くなり、じっとしていてもズキズキとした痛みや夜間痛が強くあらわれることもあります。

2-5.上腕二頭筋長頭腱炎

肩と肘をつなぐ筋肉である上腕二頭筋の長頭腱の障害で、多くは使い過ぎが原因で炎症を起こす障害です。

2-6.肩関節捻挫

捻挫は、関節に外力(強い力と弱い力)が加わることで関節を支える筋、靭帯などを損傷することで、スポーツでのケガだけでなく、日常での動作でも発生します。
肩関節は複数の関節からなる複合体ですので、捻挫を起こしやすい関節でもあり、画像検査で異常がない肩関節の痛みでは、捻挫の可能性があります。

3.肩関節痛の原因はいろいろ

肩関節は、身体の外側に位置し可動域が広いため、他の関節に比べ筋肉や靭帯などの組織の負担が大きくなります。
スポーツや日常生活で傷めることが多い関節で、捻挫・打撲・挫傷・骨折・脱臼などの外傷以外にも過度な使用、繰り返す動作、加齢による退行性変化、不良な姿勢、関節の構造的問題などの要因から障害を起こしますが、原因のはっきりしないもまであります。

4.鍼灸・接骨治療とまとめ

肩関節痛の鍼灸・接骨治療では、炎症を抑え、血行や筋・筋膜の機能改善し、関節機能を調整することが目的となります。

1)炎症を抑える
急性期では、炎症を抑えることで、痛みを緩和し次の治療へ早く進めることができます。
2)血行を改善
炎症反応を取り除くだけでなく、筋・筋膜、靭帯など組織の修復力を高めることができます。
3)筋・筋膜の機能改善
筋・筋膜の過度な緊張や弱化、伸張性や滑走性低下などの改善
4)関節機能を調整する
肩関節は複数の関節が集まる複合体ですので、動作バランスが重要となります。
肩関節を構成する筋バランスだけでなく、肩甲骨、鎖骨、上腕骨などの骨格バランスも重要となります。

鍼灸施術と接骨施術は相互補完

鍼灸施術と接骨施術にはそれぞれの特徴があります。鍼灸施術は、組織に直接アプローチできることから神経・血管・筋肉の反応を強く引き出すことができ、接骨施術は、通電・温熱などの物理療法、手技・運動療法などで関節・筋肉を動かすことで、伸張性・滑走性の改善や筋・骨格バランスの調整ができることです。

鍼灸施術は、筋・筋膜のひずみや硬結、筋緊張を取ることができますが、適正な動きを作るためには、マッサージやストレッチなどの手技施術が必要になることから、鍼灸と接骨施術の補完関係がポイントになります。

そのため、1と2については、鍼灸施術が効果的であり、3と4は、鍼灸施術にて筋・筋膜を直接刺激し接骨施術にて動的に調整することで、効果的に治療を進めることができます。

痛みの発生は、突発と累積

東洋医学では、病気と健康の間を未病といいますが、ケガや障害においてもケガや障害を起こす前段階を未傷と考え予防が重要になります。
ケガや障害の発生には、転倒や接触、急な動作など突発的な強い力が原因となるだけでなく、繰り返し動作からの疲労、小さなキズが積み重なることで小さな力でもケガや障害が発生します。

  • 軽く手を着いたり、体を支えた
  • 後の物を取ろうと手をのばした
  • シートベルトを引き出そうとした
  • 犬を散歩中にリードを引いたり、引っ張られたりなど

日常の些細な動作から痛みを起こすのは、関節・筋肉に累積されたストレスが原因と考えられます。

突発と累積のコップイラスト
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