冷えと腰痛、はり灸のツボ「腰陽関」
日々是はり灸接骨日和ピックアップ記事2022vol.04
blur_linear冷えは腰痛のもと!
腰痛は、スポーツや日常生活での動作が引き金となって発症しますが、繰り返し動作、過度の負荷、疲労などの要因が下地となっていることが多く、その中には、関節や筋肉の冷えも腰痛の要因となってきます。
冷えは腰部だけでなく脚の冷えも腰痛に関係するため、治療を進める場合は、脚の冷えを改善する施術も大切となります。
offline_pin陽気をめぐらすツボ、腰陽関
冷えは、陽気のめぐりが悪く不足した状態ですので、冷えをともなう腰痛では、陽気を補う腰陽関は選択穴の1つなります。
このツボ(経穴)は、第4腰椎の棘突起下方になりますが、第4、第5腰椎は姿勢動作でストレスが溜まりやすく、椎間板ヘルニアを起こりやすい場所でもあります。
腰陽関

位置
第4腰椎と第5腰椎の棘突起(背骨の突起)の間
主治
腰や膝の痛み、腰、下腹部の冷え、脚のしびれ、頻尿など
足にも陽関穴というツボがあり、このツボは、別名、寒府穴とも呼ばれていて足の冷えの解消に使われるツボの一つで、腰の陽関とも関連しているため、冷えからの腰痛では、合わせて刺鍼することがあります。
腰は、腰椎だけでなく骨盤を含め文字取り身体動作の要で、肝心要(肝腎要)の要となります。上半身と下半身をつなぐ連結部分でジャンクションのような役割となり、上半身、下半身どちらに動作不良があっても影響をされるため歪みを起こしやすくなります。
腰痛治療には、はり灸施術と徒手施術によるコンディショニング
あとがき
立冬も過ぎ、いよいよ寒い冬になっていきます。東洋医学では、冬は腎をいたわることが大切と言われていますが、最近は、寒い冬でも暖房のおかげで冷たい飲み物を美味しくいただくことができ、結果、飲み過ぎは腎の負担になり、体の冷えの原因にもなります。
飲み過ぎ、運動不足に気を付けて元気に冬を過ごしましょう。
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