南接骨院・鍼灸院
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ゆるり9月記-2026のまとめ

腹筋から股関節までの胃経のツボ

腹部から股関節にかけては多くの経穴(ツボ)がありますが、先月に続き足の陽明胃経の経穴(ツボ)を辿りながら、胃経が関わる消化器疾患や婦人科疾患、運動器疾患については、腹筋の機能不全でのチェストグリッピング、腹筋と股関節の連鎖からのグロインペイン症候群、腰痛など関係する腹筋や大腿部の経穴(ツボ)について書いています。

胃経は腹部前面、腹直筋上を胸部から下行し股関節へと続き、大腿前面へつながります。
腹筋は体幹を支え、腕や脚の運動に重要なところですので、腹筋の過度な緊張やゆるみは腰痛だけでなく肩や股関節のケガの要因になることから、胃経の経穴(ツボ)と鍼灸治療についてとなります。

腹筋、股関節、大腿の内転筋など関節、筋肉の機能改善に経穴(ツボ)を使った鍼灸施術について書いていますが、接骨施術での通電、リリースマッサージなどの手技においても重要なポイントです。

スポーツでのケガや障害、肩こり、腰痛など運動器の疾患には、接骨治療と鍼灸治療はお互いを補完しあうことのできる施術で効果的に治療を進めることができます。
また、自律神経が関係する頭痛やめまい、冷え症などの慢性的な体調不良には鍼灸治療はおすすめな治療となります。

股関節痛と胃経のツボたち

股関節痛を起こす疾患はいろいろありますが、ケガや使い過ぎで股関節前面に痛みがあらわれるものとしては、関節捻挫や変形性股関節症、グロインペインがあります。
exit_to_app 股関節が痛む原因や疾患

グロインペインは鼠径部周囲に発生する痛みで、原因も疼痛範囲も多様のため、治療では股関節だけでなく胸椎から腰椎、骨盤と脊柱の動きや偏り、膝や足首の動きなども含めて評価し治療を進める必要があります。
胃経の経穴(ツボ)で股関節前面にあるのは気衝穴と髀関穴ですが、胃経は体幹前面から足先までつないでいることから治療では、お腹や足にある胃経の経穴(ツボ)も治療穴となります。

股関節前面には鼠径部とよばれる部分があり、鼠径部には鼠径靭帯、長内転筋、縫工筋からなる三角地帯の空間はスカルパ三角と呼ばれています。ここには、大腿神経、大腿動脈、大腿静脈、リンパ管などが通りますが、神経・血管と同じように脾経、肝経、胃経、腎経の経脈も並んで走行しています。
股関節は体幹と脚をつなぐところで、姿勢や歩行など運動機能に影響するだけでなく、腹腔内への出入り口でもあることから股関節の柔軟性は重要となります。
exit_to_app 「鼠径部痛症候群:グロインペイン」

胃経の気衝穴は、月経不順などの婦人科疾患に有効な経穴(ツボ)ですが、鼠径部にありデリケートなところですので、鍼治療の場合、他の経穴を選ぶことが多くなります。
ただ、動脈を触れられるとこですので治療の反応などを確認するため拍動のチェックや運動器疾患での腸腰筋のリリースポイントとなることから、衣服の上から手技的アプローチは行います。

髀関穴については、鼠径部から離れ大腿との境あたりになり、大腿の神経痛や股関節痛、膝関節痛などの原因となる大腿直筋、縫工筋、大腿筋膜張筋などが近接することから、鍼灸治療ポイントになります。
exit_to_app 髀関(ひかん)

股関節痛と動きの連鎖

股関節は骨盤と接することから骨盤の動きにも影響し、脊柱の土台である骨盤の変化は腰椎、胸椎の動きにも影響することになります。
股関節に近接する膝関節についても同じように関係が深く、股関節の機能低下は膝にも影響しますし、逆に膝の機能低下が股関節に影響を与えます。

運動器は関節とつなぐ筋肉により下から上に、上から下にと連鎖することになるため、接骨治療や鍼灸治療を行う場合、痛みのある股関節だけでなく腰椎・骨盤や膝関節に対しても評価しアプローチのポイントや方法など考え進めていきます。

ツボという聞き慣れた言葉を通して、関節や筋肉の痛みなど運動器の疾患や自律神経系の不調などに有効である鍼灸治療へ踏み出す一歩となればと思っています。

<股関節痛・胃経・気衝・髀関・月経不調・スカルパ三角・腸腰筋・運動連鎖>

腹筋の運動機能と経穴(ツボ)

前回の「腹筋と胃経のツボたち」の続きで、腹筋は腹直筋、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋と4つの腹筋により内臓を守り、体を安定させ背骨との位置関係から体を曲げる、捻るなどの運動に関係する筋肉ですが、体幹の動きだけでなく骨盤を挟んで体幹と下肢をつなぐ重要な役割があります。
また、スポーツではブレイジング、ドローイングといった腹筋による腹圧動作はパフォーマンスを高める上でも重要となります。

脚も腕もつながる

腹筋群の1つである外腹斜筋は、骨盤で対側の大腿部内転筋へとつながり協調的に運動することで骨盤や体幹の安定と回旋運動機能を高めます。このつながりを前斜走スリングといい、この協調性の低下はスポーツでのパフォーマンスの低下だけでなくケガの原因にもなります。
さらに外腹斜筋は体幹と下肢のつながりだけでなく、前鋸筋をとおして上肢ともつながりがあり、野球やテニス、バレーなどオーバーヘッドスポーツでは、腹筋群との協調性は重要となります。

腹筋上にある経絡は任脈、腎経、胃経、肝経、脾経、胆経の経脈が流れ、経穴(ツボ)も多くあります。
exit_to_app 経絡と経穴

腹筋は重要、ケガや障害のもと

腹筋の過度な緊張や活性が低くゆるみから体幹の安定や運動に支障がでるとパフォーマンスの低下だけでなく腰痛、グロインペイン(鼠径部痛症候群)、チェストグリッピングの原因にもなります。
チェストグリッピングは、腹筋群の過緊張が原因で胸郭下部の肋骨下角が締まることで、これにより体幹の運動が制限されたり、運動の制限により腰部に負担がかかることで腰痛の原因にもなります。

施術ポイントは、症状と筋肉の状態から判断することになりますが、腰痛や下肢の痺れなどでは帯脈穴、維道穴、腹直筋の過度の緊張には天枢穴、不容穴、大巨穴など胃経を中心に筋・筋膜へアプローチします。
exit_to_app 腰痛・ぎっくり腰の改善治療

腹部は、体型によっては筋肉へのアプローチが難しいところでもあります。

<腹筋・鍼灸・腰痛・鼠径部痛・チェストグリッピング・腹部経穴(ツボ)・胃経>

腹筋と胃経のツボたち

前回は、胸部前面の大胸筋を流れる胃経についてでした。今回は、胸部前面を過ぎ腹部へとつながっていく経穴(ツボ)で、胃経は腹直筋上を流れていきます。
腹直筋は腹部にある腹筋群の1つで、他の外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋は腹直筋鞘でつながり骨盤や白線に停止し、この白線は任脈のラインとなります。

胃経は胃腸の不調など消化器疾患に使われることの多い経絡ですが、胃経は腹直筋上にあることから腹筋の過度な緊張の解消にも効果的でグロインペイン症候群(鼠径部痛症候群)のようなスポーツ障害の治療や予防、パフォーマンスの改善にも有効な経絡でもあります。

胃腸の不調だけでなく婦人科疾患にも関係

胃経は、乳汁や月経など女性特有の問題にも使われる経穴(ツボ)があり、胸部から腹部へとつながる胃経ラインと乳腺堤(ミルクライン)が近似することから女性ホルモンとの関係や胃経の気血作用からも婦人科疾患とは関係が深い重要な経穴(ツボ)となります。

腹部の胃経の経穴(ツボ)

exit_to_app 不容・承満・梁門
exit_to_app 関門・太乙・滑肉門
exit_to_app 天枢・外陵・大巨
exit_to_app 水道・帰来・気衝

鍼灸治療は、目的によってアプローチ方法を変えることで、自律神経を整えたり運動機能を改善できます。

<胃経・経穴・胃腸不調・乳汁・月経・スポーツ障害>

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