列缺・経渠・太淵
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経絡

列缺・経渠・太淵穴

列缺(LU-07)

由来

列缺(れっけつ)の「列」は「裂」に通じ、分解、別行する意味。「缺」は器の裂け目の意味で橈骨茎状突起の裂け目に位置するため名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

  • 本経の絡穴
  • 八脈交会穴の1つ
  • 原穴(千金方)
  • 四総穴の1つ

ツボの位置

陽谿より上行1.5寸の陥凹部

列缺穴

主治・作用

頭頸部のこわばり、片頭痛、顔面神経麻痺・神経痛、三叉神経痛、
咽喉の腫れ・痛み、歯痛、咳嗽、喘息、感冒、発熱悪寒、腹痛、下痢
心胸部痛、高血圧、血尿、陰茎痛、排尿痛、排尿困難、遺精

  • 宣疏肺熱
  • 利胸膈

局所解剖

筋・筋膜
皮膚-皮下組織-長母指屈筋-腕橈骨筋腱-方形回内筋
血管・神経
橈側脾静脈、橈骨動・静脈
外側前腕皮神経、橈骨神経浅枝

その他

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経渠(LU-08)

由来

経渠(けいきょ)の「経」は通路、「渠」は水渠(水路)の意味。動脈のあるところで血気が旺盛であること名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

  • 本経の経穴
  • 五行の金に属す

ツボの位置

前腕の前面橈側で手関節横紋から上行1寸、橈骨動脈拍動部に取る

経渠(けいきょ)

主治・作用

肩・前腕の内側の痛み、手関節の腫れ・痛み、橈骨神経痛・麻痺
咽喉部の痛み、咳嗽、喘息、胸背部の痛み、胃痛、嘔吐、食道・横隔膜痙攣

  • 開瘀瀉熱
  • 調理肺気

局所解剖

筋・筋膜
皮膚-皮下組織-腕橈骨筋腱尺側縁-方形回内筋
血管・神経
橈骨動・静脈
外側前腕皮神経、橈骨神経浅枝

その他

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太淵(LU-09)

由来

太淵(たいえん)の「太」は盛大、「淵」は深く広いことを指し、肺気が大会するところから名付けられる。
※由来には、諸説あります。

要穴

  • 本経の兪穴
  • 五行の土に属す
  • 本経の原穴
  • 八会穴の1つ、脈会穴

ツボの位置

手関節手掌横紋上で橈側の橈骨動脈拍動部

太淵(たいえん)

主治・作用

肘・腕の痛み、片麻痺、手関節の痛み、喉の乾燥・しびれ
咳嗽、喘息、喀血、腹脹、嘔吐、心痛、閉経、月経痛、肋間神経痛

  • 順気平喘
  • 化痰止咳

局所解剖

筋・筋膜
皮膚-皮下組織-橈側手根屈筋腱、長母指屈筋腱の間
血管・神経
橈骨動・静脈
外側前腕皮神経、橈骨神経浅枝

その他

一名:鬼心

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結びとつながり

face列缺・経渠・太淵の3穴は、体の状態をチェックする脈診部分で、要穴が集まる重要なポイントになります。解剖学的に太淵・経渠は橈骨動脈が通り、橈骨皮静脈が背側へ回り込む付近に列缺があります。そのため、経穴の反応として動脈・静脈との関係も考えられます。橈骨皮静脈は、背側で母指と示指の間にある静脈網が起始となるため、手陽明大腸経へとつなぐ絡脈の流れとも合います。橈骨皮静脈は、上腕から肩関節の三角筋大胸筋溝を通り、三角筋大胸筋三角(モーレンハイム三角)から深部に入り、腋窩静脈へと流れていくことから、肺との関係もみえくるのですが、経穴の効果を動脈・静脈と取り巻く神経だけでは何か足りない気もします。

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  • 掲載日:2024/11/09
  • 更新日:

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