はり灸治療 Hari-Kyu

check_boxはり灸治療とは

鍼と灸を使用して刺激を行い、ケガや病気の治療やリラクゼーション、コンディションを行います。刺激の方法や刺激する部分は目的によって違い、東洋医学特有な理論を元に行う場合もあれば、筋・筋膜、神経、トリガーポイントなどを対象にアプローチする方法など様々です。

check_box鍼治療

鍼を患部やツボ、症状に関連する筋・筋膜などに刺して治療するのが鍼治療です。髪の毛ほどの極めて細い鍼(直径は0.12mm~0.4mm、長さ30mm~80mm程度)を使用します。
これは、症状や刺激する部位で変わってきます。

鍼は鍼管といわれる管の中に鍼を入れて皮膚に刺す管鍼法が通常ですが、中国で行なわれている方法で(日本では中国針)、筒を使わずに針を親指と人差し指でつまんで刺入する方法もあります。

鍼の刺し方としては、主に「単刺」「置鍼」「パルス鍼」があり、症状に合わせて行いますが、組み合わせて行う場合もあります。

「単刺」は、目的の深さまで鍼を刺して刺激しすぐに抜く方法です。

「置鍼」は、単刺のようにすぐに抜かずそのまま10分~20分ほど置いておく方法です。

「パルス鍼」は、鍼に低周波を通電し筋肉を刺激する方法です。

はり治療では、症状や治療方針で刺し方だけでなく刺入する深さも変わってきます。皮膚の表面を刺激する程度から筋肉に届く深さまでと幅があり、適切な刺し方、深さを組み合わせて行っていきます。

check_box灸治療

灸は「お灸」「やいと」などと呼ばれ、一般に広く行なわれてきました。お灸に使われるもぐさ(艾)はヨモギが原料となっています。このもぐさを使ってツボなどに熱刺激を加えるのがお灸です。
お灸を行う方法として直接皮膚にもぐさを乗せて着火させる直接灸と、もぐさと皮膚の間をあける間接灸があります。

直接灸では、もぐさの大きさは米粒の半分ほどの小さいものから小指大の大きさのものがあり、症状や目的に合わせて変わってきます。大きいほど熱の刺激が強く、施灸後に水泡ができることがあり灸痕が残ります。

間接灸では、もぐさと皮膚の間に灸点紙という紙を入れたり、筒状の中に入れて直接触れないように空間があったり、隔物灸と言われるものでは、薄く切ったにんにくや生姜、味噌などを皮膚との間に挟んで行う方法など色々あり、直接灸と比べ熱さは強くなく灸痕は残りにくくなります。

check_boxはり灸の効果と適用

はり灸の効果は色々あり、それに応じて適用する症状も運動器の痛みだけでなく幅広くあります。

  • 血行の改善
  • 神経系の調整
  • 代謝の調節
  • 免疫力の調整
  • 自律神経の調整
  • 筋・筋膜の調整

血行を改善することは、多くの病気やケガなどでは最も重要となります。運動器の疾患では、腰痛やむち打ち症、腱鞘炎、神経痛など痛みの除痛・鎮痛だけでなく筋・筋膜の張りや緊張を弛めバランスを整えていきます。

鍼灸治療の適用は広く、弱った機能を高め強くなりすぎた機能を抑えてバランスを調整することが鍼灸の効果ですので、不安定から起こる自律神経疾患や代謝疾患などでは不安定な状態を改善させることで症状を軽くしていきます。
また、病気ではないが疲れやすい調子がすぐれないなどの症状には血行を改善し筋肉の疲れを取り、自律神経を整えることで疲労回復、リラクゼーション効果やアスリートでは、ケガの予防やコンディショニングとして、また、女性には美容を目的とした美容鍼、美顔鍼などもあります。

WHO(世界保健機構)、NIH(米国 国立衛生研究所)より鍼灸効果が認められる疾患

運動器系疾患
関節炎、リウマチ、頚肩腕症候群、五十肩、腱鞘炎、腰痛、外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
神経系疾患
神経痛、神経麻痺、痙攣、脳卒中後遺症、自律神経失調症、頭痛、めまい、不眠、神経症、ノイローゼ、ヒステリー
消化器系疾患
胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘) 、胆嚢炎、肝機能障害、肝炎、胃十二指腸潰瘍、痔疾
呼吸器疾患
気管支炎、喘息、風邪および予防
循環器系疾患
心臓神経症、動脈硬化症、高血圧低血圧症、動悸、息切れ
代謝内分泌系疾患
バセドウ氏病、糖尿病、痛風、脚気、貧血
生殖、泌尿器系疾患
膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
婦人科疾患
更年期障害、乳腺炎、白帯下、生理痛、月経不順、冷え性、血の道、不妊
小児科疾患
小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)、小児喘息、アレルギー性湿疹、耳下腺炎、夜尿症、虚弱体質の改善
眼科疾患
眼精疲労、仮性近視、結膜炎、疲れ目、かすみ目、ものもらい
耳鼻咽喉科疾患
中耳炎、耳鳴、難聴、メニエル氏病、鼻出血、鼻炎、蓄膿(ちくのう)、咽喉頭炎、扁桃炎(へんとう炎)

研究が進むことで今後、適用疾患も増えていくでしょうが、鍼灸治療は万能ではありません。東洋医学も西洋医学もどちらも優れた治療ですので、症状に合わせて適切に治療を受けられることが大切です。

鍼灸治療は、病気やケガの治療だけでなく、予防やコンディショニング、リラクゼーション、美容など健康を回復し増進する目的で受けることができますので、鍼灸治療を普段の生活の中に取り入れて頂ければと思います。

check_box鍼灸施術へのご理解

はり灸施術は、副作用も少なく自然治癒力を高める治療ですが、はり・灸とも体外から刺激を行うため施術にあたりご理解頂きたいことがあります。

鍼治療では、施術部位が赤くなったり内出血を起こすことがあります。お灸治療では、火傷、水ぶくれに伴う灸痕、その他にも消毒による肌荒れなどや患者さんの体調にもよりますが、施術中のめまいやかゆみ、痛みなどの不快な症状が現れることがあります。
当院では、お灸については間接灸となりますので、火傷や水ぶくれの可能性は低いのですがゼロではありません。
このように、鍼灸施術にともなう副次的な反応が現れる可能性があることをご理解下さい。

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鍼免許と灸免許

はり灸治療は、鍼治療と灸治療を合わせた言葉です。こんなことを書くには理由があります。それは、はり灸免許ではなく鍼免許と灸免許は別々の免許ですので、それぞれ取得する必要があります。ですから、鍼院、灸院という治療院も存在する可能性がありますね。

鍼と針

「はり灸」「鍼灸」「針灸」といろいろな表示がありますが、最近では「Hari-kyu」なんてのもあります。読み方も「しんきゅう」「はりきゅう」とも読めますので、私的には、がどちらでもいいかと思います。
漢字の違いとしては、「鍼」と「針」がありますが、「鍼」と書いた時には、治療の「はり」を指し、「針」と書いた場合は縫い針や注射針などの針を表すことのようですが、どちらも治療院に使われていますのでちょっと混乱しますね。「針」だとちょっと怖い!痛い!感じがしますが、「鍼」だと読めない、分かりづらいところもあるかもしれませんね。ちなみに当院は「鍼」を使っています。

Hariはツクツク

はり施術というと「痛そう」「怖い」「効くの?」色んな反応がありますが、確かに相当細いとはいえ鍼を身体に刺しますので痛みはゼロとはとても言えません。
鍼を説明する際に「チクチクする程度ですよ!」ってお話すると、やっぱり痛いのでは?と思われるかもしれませんので、ここはディズニーツムツムに倣って「鍼はツクツクする程度です!」ってのはどうでしょう?
「ハリー・ツクツク」・・・

鍼は使い捨て

当院では、はり治療に使用する鍼は使い捨て鍼(ディスポーザブル鍼)です。