外傷・障害

膝関節のスポーツ外傷・障害

膝関節のスポーツ外傷・障害

スポーツ外傷ではスポーツの種目や年齢、性別により様々なケガや障害が発生します。
膝関節に発生するケガや痛み、違和感などの代表的な外傷・障害をピックアップしてみました。

※一般の方に分かりやすくを心がけておりますが、不明な点がありましたらご相談下さい。

blur_linear膝関節の構造

下肢の中間にある関節で、上半身や地面からの負荷を受ける関節でもあり、歩行、ジャンプなどの運動性、屈む、立つなどの可動性、体を支える安定性など動作と安定の両立が必要となる関節で、関節の安定性には筋、靱帯などの軟部組織が重要となります。

大腿骨と膝蓋骨、脛骨からなる関節
  • 膝蓋大腿関節:大腿骨と膝蓋骨で構成される。
  • 大腿脛骨関節:大腿骨と脛骨で構成される。
関節の安定性と運動性
  • 半月板:内側半月板と外側半月板
  • 靱帯:内側・外側側副靱帯、前・後十字靱帯
  • 筋肉:大腿四頭筋、大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋、縫工筋、薄筋、腓腹筋など
膝関節の構造

blur_linear膝関節に発生する主なケガ・障害

ケガ・障害をできる限り簡潔にですが説明してありますので、スポーツなどで膝関節に痛み、違和感、不快感がある方は単純な筋肉痛、筋疲労でない場合もありますので参考にして頂ければと思います。
詳細や治療方法などは、今後、個別に掲載していきます。

check_box前十字靱帯、内側側副靱帯、内側半月板の損傷

膝関節への強い力(捻れ、圧縮、ズレ、張力など)が働くことにより靱帯、半月板の損傷を起こします。
前十字靱帯、内側側副靱帯、内側半月板の損傷の複合損傷を「不幸な三徴候」といいます。

発生原因となる強い力としては、人や物との接触、衝突以外に急な方向転換、停止(ストップ)などの動作でも起こります。

info症状

損傷の部位、程度によって症状は違いますが、関節の動揺性(関節が不安定になる)、損傷部位の圧痛、損傷部や関節の腫れ、関節に何か挟まった感(嵌頓症状)など。
受傷後、関節が腫れてくるようですと関節内に出血の可能性があり、病院での検査が必要となります。

check_boxオスグッド病

骨と筋肉の成長バランスの問題で発育期に起こる障害で、9~14才の男子に多くみられます。
成長過程においてジャンプ、着地動作、ダッシュなどの膝を伸ばす運動を繰り返す事で発症します。

info症状

膝蓋靱帯が付着する膝下の脛骨に痛み、圧痛、腫脹があらわれ、運動をすると痛みが強くなり、休むと和らぐ状態が続きます。

膝ケガ発症部位

check_box膝蓋靱帯炎

膝蓋靱帯の炎症で、膝関節の使い過ぎから起こります。
膝を伸ばす動作で負担がかかるため、陸上の跳躍競技やバレーボール、バスケットなどのスポーツで起こりやすく「ジャンパー 膝」と呼ばれていますが、ジャンプ動作のないスポーツでも膝関節の屈伸動作を繰り返すことで発症します。

info症状

膝蓋骨の下で膝蓋腱との接合部に発症することが多いが、膝蓋骨上部、膝蓋腱と脛骨との接合部にも発症する。
※上部イラストを参照
損傷部の痛み、圧痛、腫脹などの症状があらわれます。

link膝蓋靱帯炎(ジャンパー膝):膝の痛みと鍼灸・接骨治療

check_box鵞足炎

ランニングなどの膝の屈伸動作の繰り返しによる使い過ぎ(過労)によって発症します。
膝関節の内側下(脛骨の内側上方)に縫工筋、薄筋、半腱様筋、内側側副靱帯が付着しており、膝の屈伸動作や下腿部の捻れ(内旋・外旋)を制御するためストレスがかかり、この部分に炎症を起こします。

info症状

鵞足部の痛み、圧痛、腫れ、熱感、運動痛

link鵞足炎・鵞足滑液包炎:膝の痛みと鍼灸・接骨治療

check_box腸脛靱帯炎

腸脛靱帯は大腿部の外側から脛骨につながる靱帯の損傷で、ランニングなど膝関節の屈伸動作を繰り返すことで発症します。
これは、大腿骨外側上顆(膝の外側上部)と腸脛靱帯が繰り返し擦れることで損傷し炎症を起こします。
陸上の長距離選手に多いことから「ランナー膝」とも呼ばれています。

info症状

大腿部外側の張りや痛み、運動痛

check_boxその他の外傷・障害

膝蓋骨の亜脱臼・脱臼、タナ障害など

check_boxおわり

膝関節は、構造や機能からもスポーツでのケガ・障害の起こりやすい部位でもあり、競技への影響も大きく治療から復帰まで注意が必要になります。

痛みや運動痛、違和感、不安を感じたら早めに病院で検査を受けられるか接骨院、鍼灸院にご相談ください。
接骨院、鍼灸院では、ケガの状態を確認し検査が必要であれば病院のご紹介や病院での検査結果をもとに治療を進めていくこともできます。
※骨折、脱臼後のリハビリ施術には医師の同意書が必要となります。

※参考:スポーツ東洋療法、ボディナビゲーション

情報ボックス

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スポーツと鍼灸マッサージ

スポーツではパフォーマンスを高めたりケガの予防のためのコンディショニングは大切です。

日々の練習での筋疲労の回復や体調管理、ストレスの多い筋・筋膜、腱などの鎮静や改善など局所の治療や運動動作に連動する体幹や関節周囲の筋に対してのバランス調整など鍼、マッサージ施術で整えていくことでパフォーマンスを高めたり、ケガの予防としてもオススメできます。
また、ケガは治ったが競技復帰には不安がある場合は、リコンディションニングとして鍼灸・マッサージはオススメできます。

内反膝と外反膝

内反膝は膝が外に開いて隙間があいてしまっている状態をいい、外反膝は逆に膝が接触して足首の間があいてしまう状態です。
どちらも膝関節にはストレスとなるため痛みを起こす原因となります。
運動には股関節、膝関節、足関節の繋がり方は重要となります。
鏡で自分の脚をチェックしてみましょう。